「『フリルンタオル誕生秘話』その34(刑務作業所は失敗に終わる)」 |
|
|
|
みなさまこんにちはお元気ですか…、メタボと診断されてダイエットに挑戦しても半分の人が継続出来ないそうですね。そんな中ある会社で継続率93%と言う事です…その秘密は管理をしてくれている担当者が10日ごとに送ってくれる励ましのメールだそうです。「自分は孤独ではない、誰かに見守られている…」と感じると。「体重はへらなかったけど、散歩はかかさず出来ましたね…」など少しでもいいところを認めてくれる…、それで続けられると…。
その「刑務作業所」はデリケートなフリルの付け具合、重なり方…「この次は…」「この次こそ…」という私の思いは届く事はありませんでした。追い打ちをかけるように粗悪な材料を納品する業者でした…踏んだり蹴ったりとはこの事です。 自分の中では市場に出回ってから「お客様からクレームが来たわけではない…良かったではないか…」と諦めるしかありませんでした…。山の様なフリルンの不良品を処分しました、本当に悲しい時は涙は出ないものです、いつの間にか強くなった自分がいました…。 フリルンは流行ものでなく季節も問いません、このようなところでずっと作って頂きたいと思っていました。この作業所は栃木で紹介されてから2年という月日を待ってやっとお願いしたわけです…。高額な特殊ミシンを4台も購入しました、なのに終わりは実にあっけなく、夢ははかなく消え去りました…。 担当の方にお世話になったお礼を述べて帰りです、出所していく30代と思われる男性と門のところで逢いました。小さな荷物を抱えて迎えの人と道路の右と左に別れてとぼとぼと歩いていきました。迎えに来た人は家族なのでしょうか…、それともそうではないのでしょうか…。冬の日のどんよりとした夕暮れの空気がその姿が一層もの哀しく、見送る私の目にいつしか涙があふれていました、「住むところはあるのでしょうか…、仕事が見つかるといいですね…幸せに…」、と心の中で祈りました。町中に出ると何事もなかったように賑やかなクリスマス一色の平成10年12月の上旬の事でした。
この続きは又明日…、みなさま今日もお元気で! 吉村道子 |
|
|
| 吉村道子のつれづれ一覧へ > 「『フリルンタオル誕生秘話』その34(刑務作業所は失敗に終わる)」 |